Xperia X Compact (F5321) bootloader unlock + カスタムカーネル導入
先日購入した Xperia XC を bootloader unlock してみました。
はじめに
bootloader unlock を実行することで、メーカー製のストックカーネル以外のカーネル (カスタムカーネル) を導入することが可能になります。
実行するとデータが初期化される他、Xperia においては カメラのノイズリダクションや X-Reality for mobile など一部機能を使用する際に必要となる DRM キーが完全に消去され、元に戻すことができません。十分にご注意ください。
もしこの記事を読んで実行したことで何らかの事態が発生した場合当方では責任は負いかねます。
bootloader unlock
IMEI の確認と OEM ロック解除の許可
- ダイヤラに
*#06#*
と打ち込み IMEI を確認します。 - [設定] > [開発者向けオプション] より [OEM ロック解除の許可] を ON にします。
アンロックコードの入手
以下の URL から Xperia X Compact を選択し、書いてある手順に従って IMEI を入力し、アンロックコードを入手します。
http://developer.sonymobile.com/unlockbootloader/
fastboot モードに入る
本体の電源を切り、音量キー上を押しながら PC と USB 接続します。端末が fastboot モードに入ります。
正常に接続されていれば、PC 側で fastboot -i 0x0fce getvar version
を実行することでバージョンが取得できます。
1 | >fastboot -i 0x0fce getvar version |
waiting for any device
などとなる場合は fastboot ドライバがインストールされていない可能性がありますので、デバイスマネージャから ほかのデバイス
S1Boot Fastboot
のドライバを設定します。
unlock
fastboot -i 0x0fce oem unlock 0x[先ほど入手したアンロックコード]
でアンロックされます。
1 | >fastboot -i 0x0fce oem unlock 0x0123456789ABCDEF |
これで bootloader unlock は完了です。
カスタムカーネルを導入
unlock した状態で、そのまま再起動せずに続けて作業します。
カーネルとリカバリのダウンロード
カスタムカーネルとリカバリは AndroPlus 様によるこちらの
を利用させていただきました。 こちらのカーネルは Sony RIC および dm-verity の無効化、DRM キーチェックのバイパスなどの機能があります。 特に後者の機能により DRM キーが消去された状態でも X-Reality for mobile などが使用できるようになります。
インストール
上記よりダウンロードしたカーネルとリカバリを使用します。
- XC_AndroPlusKernel_Permissive_v00b.zip より boot.img を取り出します。
- 次の二つのコマンドを実行します。
fastboot flash boot boot.img
fastboot flash recovery TWRP-3.0.2-3-F5321.img
以下のようになります。
1 | >fastboot flash boot boot.img |
終わったら fastboot continue
で起動します。
1 | >fastboot continue |
完了
うまくいっていれば起動すると初期設定に入りますので、あとは使い始めるだけです。